無料の手作り「遊び村」！　”ゲームより面白く”が合言葉　優しさあふれる空間です…

2023 / 10月 / 26

「丹波篠山ファン」をご訪問頂き、誠にありがとうございます！　どうも、ちゃーちゃんです。

今回も地元で暮らす者だからこそお届けできるディープな（？）丹波篠山を、本音も交えながらお伝えしてまいります。

さて、今回ご紹介するのは、丹波篠山市東吹にある「遊び村ぼうけん広場ささやま」です。今回もまずはポイントをいくつか。

・無料！
・手作りの遊びが50種類以上！
・優しい…とにかく、優しい…（意味は後ほど）

では行ってみましょう！

こちらが入り口です。場所は「小さなパン畑」や、「一寸法師」、「ヴィシュヌ」など、丹波篠山市民にはおなじみの名店が入ったテナントの後ろ側です。県道沿いに案内看板がありますので、見落とさないように気を付けてください。

遊び村は地元住民だけでなく、市外の人にも人気のスポット。その理由は、無料であることはもちろん、さまざまな手作りの遊具がたくさんあることです。その一部を紹介していきます( ｀ー´)ノ

まずは自他ともに認める大人気の「ガラクタ釣り」！糸の先端に磁石が付いた竹竿を使って、池に落ちているガラクタ(笑)を釣り上げます。獲物はおもちゃや缶、ベルなどさまざま。一見、簡単なように思えますが、「釣れた！」と思ったら中に入った水の重みで「ジャボン」…。慎重に釣り上げつつ、角度を変えて水を抜くという高度なテクが求められます。「ブーブー取って！」と子どもたちが要求し、見事に釣り上げたお母さんを見つめる誇らしげな表情―。たまりません。

続いては中央付近にあるパチンコのような遊びシリーズ。斜めになった板の上にボールを転がし、穴や得点のカゴに入れます。途中にはいくつもの釘があり、ボールが当たるたびに「キョン、キョン」と小気味の良い音。ただし、目当てのカゴの直前で邪魔をする釘もあり、ここはお父さんの力が試される場面です。休日のパチンコで磨いた釘読みの技術をいかんなく発揮しましょう！

木の線路を進むトロッコも人気遊びの一つ。驚くほどスムーズに進むトロッコはそれなりのスピードが出てスリル満点です。子どもたちは歓声を上げますが、大人はちょっとした恐怖を味わうことになります。普段、運動をしない人はトロッコから降りるときにバランスを崩してこける可能性大です（経験者語る）。

ターザンロープやトランポリン、シャボン玉など、子どもたちが大好きな遊具ももちろん手作り！

　ほかにもビー玉とプラスチックケースを使ったエアホッケー的なもの、丸太を伝っていく迷路、木の幹からぶら下がった、アニメに出てきそうなブランコなど、さまざまな手作りの遊びがあり、一日遊んでも遊び足りません(^_^)ちなみに近くの川で捕まえた生き物たちも展示されています。まさに手作り水族館です！

さて、この遊び村は不登校や引きこもりの若者たちを支援するNPO法人「結（ゆい）」が運営されています。もともとは引きこもる若者たちの居場所づくりにとできた場所。しかも、スタッフだけで荒れ地を造成し、手作りの遊具を設置されました。

今では多くの人々が訪れる人気スポットになっていますが、結の思いは変わらず、「ゲームやネット社会の今こそ、遊び村が必要です」とメッセージを掲げられています。実際、うちの子どももゲームは好きですが、遊び村に来るとゲームのことなど忘れて遊びまくっています。

ゲームばかりする子どもに怒る親、怒られてイライラする子ども。それがここに来れば、一緒に笑顔になる。そんな場所を無料で提供してくださっているのです。なんて優しいことでしょう…。

私も定期的に訪れていますが、いつも驚かされるのは新しい遊びが増えていたり、レイアウトが変更されていることです。「ゲームより面白い」を合言葉に、日夜、遊びにやってくる親子のことを思って手作りされているようです。そのアイデアにはいつも感激します！

さらにＮＰＯ代表の方が園内を歩き回っておられて、タイミングが良ければアイスクリームやマシュマロを子どもたちにくださります。無料で遊んで、お菓子までもらえるなんて…。このとげとげしい現代社会にあって、こんな空間ありますか？！　大型アミューズメントパークでこんなことありますか！？？　お菓子をもらった時の子どもたちの一瞬驚いた表情、そして、その後に浮かべる笑顔。心が温かくなります。